エアコン豆知識
夏は湿気が多く、冬もしっかり寒い日本では、エアコンは欠かす事の出来ないものです。 最近は地球環境を守る事も大変重要であると認識されるようになってきています。 ここでは、エアコンと上手に付き合うための豆知識を掲載します。
エアコンの原理
夏、エアコンで冷えるのはなぜ?

夏の暑いとき、エアコンが空気を冷やす事ができるのは、 消毒などでアルコールを染みした脱脂綿で拭かれるとヒヤっとしますよね? あれと同じです。これは「気化熱」といって液体が気化する時に周りの熱を 奪う性質を利用したものです。エアコンの中には冷媒と呼ばれる液体が流れて いて、気化熱を利用して室内の空気から熱を奪い、外に吐き出すので涼しく 出来るのです。反対に冬は、外気の中の熱を奪って室内へ送り暖めます。 このような仕組みを「ヒートポンプ」といいます。


ドライモード
ドライモードって何?

文字通り、「空気を乾燥させる」動作モードです。梅雨から夏、 日本は暑いだけでなく大変湿気が多いため、何となくうっとうしくて エアコンはフル回転という方も多いと思います。ところがエアコンを クーラーとして動作させると意外と消費電力が大きいので電気代も 高くなりますし、地球の為にも省エネルギーを考えたいところですよね。
 そこで登場するのが「ドライモード」です。湿度が15%下がると 体感温度は1℃低下すると言われています。梅雨時季や秋口など、 ドライモードを上手に併用するとかなり電気の節約になります。


設定温度
設定温度を夏は高め、冬は低めに設定すると節約になると聞いたのですが・・。

そのとおりです。夏場では設定温度を28℃程度に、冬場は20℃ 程度に設定すると夏18℃程度、冬30℃程度に設定した場合と比べ、 約5割近く電気を節約できると言われています。


エアコンのお掃除はこまめに
最近、エアコンの効きが悪くなったようなのですが。何だかにおいもします。

エアコンのフィルタや内部が汚れていると思います。フィルタに ほこりや汚れがたまると空気の通りが悪くなり、最大10%前後 のロスが出ます。大体のエアコンのフィルタは取り外しが可能です ので、2週間に一度程度、掃除機等でほこりを吸ってから、中性 洗剤を水またはぬるま湯でうすめた液で洗い、良く乾燥して取り つけます。
 また、においのする場合は、フィルタだけでなく、内部の熱交換器 等の空気の通り道にも雑菌やほこりが付着・繁殖して悪臭の原因に なっていると思われます。エアコンそのものをクリーニングすることで、 不快なにおいも無くなり、効率も向上し、買い換えをしなくても 元の状態に近づきます。(詳しくはエアコン クリーニングのページをご参照下さい。)


室外機と室内機の関係は・・・
室外機って何をしてるの?

エアコンの室外機は夏は外気よりも高い温度を吐き出して室内の熱を出し、 冬は外気よりも低い温度にして熱を奪って室内に運んでいます。つまり 夏場は室外機が出来るだけ冷えていた方が、冬場は室外機が出来るだけ 温かい方が効率が高くなります。

●夏は・・・
  • 室外機を日陰にしてあげましょう。最大で15%程度の効率アップが期待できます。
  • 出来るだけ風通しの良い場所に設置しましょう。
●冬は・・・
  • 室外機に日光が当るようにして、温度が上がるようにするとよいでしょう。
但し、いずれの場合も室外機の空気の流れを妨げるような方法(例えば カバーで覆ってしまうとか)は、かえって効率を下げるばかりかエアコン の故障の原因になりますので、行わないで下さい。


その他
その他に、エアコンを効率良く動かす方法は?

新しいエアコンに買い換える、というのも一つの手です。今使っている エアコンが廃棄物になってしまうデメリットはありますが、ここ数年エアコンは 研究が進み、インバータエアコン等の新しいものは従来のものと比べ、 遥かに効率アップしています。長い目でランニングコストと比較すると、 安く上がるケースも多いです。また代替フロンや二酸化炭素等のオゾン層を 破壊しにくい冷媒が採用されているものも多くなっていますので、地球環境 にもやさしいといえます。



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